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この星の耐用年数を考えていたら
ワンルームの自転が 冷たい冬に切り替わった。
「こんばんは。十六次元27時の臨時ニュースです」
何千人目かの新しいアナウンサー 口腔が振動して
突如ピストルを咥えて 自決する。
昨夜の妄想が あまりに美しすぎたので
死んだ超新星の粒子が
二万六千三百四十五回目の自慰の後に 降りてくる。
「あの忘れがたい身体の中へ
確かにたった一度だけ入ったんだ」
思い返しながら
およそ4億人の僕の精子 生死をともにして
独り 音 を吐いてみる黄昏の後 謀略放送
第六十四回記念世界大戦ダービーを 観戦する
30数万年前 塵になった僕は
「誰か」というマテリアル に 包囲された この宇宙
「君」という概念も潰えて 無限時間の広さに
永久に怯え続けていく。
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